« 相続を視野に入れた贈与について贈与税の留意点(その2 負担付贈与) | トップページ | 確定申告相談早見表(平成26年分) »

2014年12月10日 (水)

相続を視野に入れた贈与について贈与税の留意点(その3 低額譲渡の税負担)

先日、贈与税についての研修を受講しました。演題は「相続を見越した贈与とケース別事例」というものでしたが、その中で印象に残った事項の紹介その3です。

 

非上場株式を後継者へ移転する場合、譲渡するときと贈与するときの税負担を比較することがよくあります。

この様な場合にもう一つ「低額譲渡」をバリエーションに加えてみると、組み合わせによっては税負担が最も少なくなるときがあります。

 

説例

現経営者である父から後継者である長男へ同族会社株式を移転する場合

相続税評価額 1,000万円

 

1.相続税評価額(一般的には個人間売買における税務上の最低時価)で譲渡するとき

父が譲渡所得税を負担

1,000万円×20%=200万円

(取得費は考慮せず 3も同じ)

 

2.贈与するとき

長男が贈与税を負担

(1,000万円-110万円)×30%-90万円=177万円

(平成27年1月1日以後に贈与した場合の税率で、長男はその年に他に贈与を受けていない 3も同じ)

 

3.相続税評価額の2分の1である500万円で低額譲渡するとき

(1)父が譲渡所得税を負担

500万円×20%=100万円

(2)長男が贈与税を負担

(500万円-110万円)×15%-10万円=48.5万円

(3)合計

148.5万円

 

結果としてこの説例では税負担が少ない順に

相続税評価額の2分の1による低額譲渡<贈与<相続税評価額による譲渡

となっています。

 

―――☆☆―――☆☆―――


「低額譲渡」については次のエントリーも参照して下さい。

 


・個人が低額譲渡したとき


1  
その1 譲渡先が法人の場合


2  
その2 譲渡先が同族法人の場合のみなし贈与


3  
その3 譲渡先が個人の場合


・法人が低額譲渡したとき


1  
その1 譲渡先が個人の場合


2  
その2 譲渡先が法人の場合


3  
その3 譲渡先がグループ法人の場合

 

―――☆☆―――☆☆―――

 

 

 

福井一准税理士事務所

 

(ふくい かずのり ぜいりしじむしょ)

 

所長 税理士 福井一准(現在 東京地方税理士会保土ヶ谷支部 副支部長)

 

業務のご案内

 

 

 

―――☆☆―――☆☆―――

 

 

 

初回相談 約30分無料(要予約・初回相談のみでも構いません)

 

今すぐご連絡を

 

 ↓

 

メール

 

TEL 045-334-2793

 

FAX 045-334-2794

 

 

 

横浜市保土ヶ谷区星川1-4-10 ハイツリヴァースター308

 

相鉄線 星川駅 南出口徒歩3分

 

 

 

所在地図

 

 

 

―――☆☆―――☆☆―――

 

 

 

相続に強い税理士の相続税ブログセミナー

 

難しすぎない相続税のおはなし

 

 

 

はじめに~第40回までの基礎編は完結しました!

 

基礎編目次

 

|

« 相続を視野に入れた贈与について贈与税の留意点(その2 負担付贈与) | トップページ | 確定申告相談早見表(平成26年分) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/132187/60788283

この記事へのトラックバック一覧です: 相続を視野に入れた贈与について贈与税の留意点(その3 低額譲渡の税負担):

« 相続を視野に入れた贈与について贈与税の留意点(その2 負担付贈与) | トップページ | 確定申告相談早見表(平成26年分) »